2020年 明けましておめでとうございます。
オリンピックイヤーの2020年は多くの医療機関が休診である1月4日より診療開始しました。予想通り当院に初めて来院される方が多く、診療時間は延長してしまいましたが、スタッフの協力のもと、大きな混乱なく終えることができました。
昨年は新元号となり、最初は違和感のあったも“令和”にも、すっかり慣れました。
思えば早いもので、“平成”のうちに開院したまきのはら皮膚科も、今月で開院して3年半になります。
平成のうちに、延べ患者数は1万人を超えました。昨年のゴールデンウィークは異例の長い連休となり、GW明けから患者数がグッと増えました。患者数を増やすことが目的ではなく、来院された一人ひとりの患者さんに真摯に向き合うことを心がけていますので、特に患者数が増える夏場は長い待ち時間が出るようになってしまい、ご迷惑をおかけしました。
カルテを記載して思考をまとめていると、説明不足や聞き漏らした点などが浮かんでくることがあります。混みあっている時は、“次回説明すればよいか?”という思いが一瞬頭をめぐりますが、再診されない場合もあるため、いったん診療が終わった患者さんを再度呼び戻すこともあります。
またその日に診察した患者さんについては、どんなに遅くなっても必ずその日の内に、全員のカルテを再チェックしているため、たまにですが夜分に電話して補足・確認することもあります。
診療時間は限られており、待ち時間を減らすためにも、効率も無視することはできません。
効率を上げても診療クオリティは下がらないことを目標に、スタッフ一同、今年も精進努力してまいりますので、本年もよろしくお願いいたします。
現在、医療事務スタッフ(常勤)を募集しております(詳細はこちらから)。
アットホームで温かい雰囲気の中、一人一人の患者さんに最適な治療が提供できますよう、お力をお貸し願いませんか。
【まきのはら皮膚科の診療内容】
皮膚科・アレルギー専門医としての一般皮膚科と小手術(保険診療)が主体です。
手術は、1cmまでのほくろやいぼなどの皮膚良性腫瘍、3~4cm以下の粉瘤や巻き爪を中心に行っています。粉瘤は“くりぬき法”、巻き爪は“フェノール法”をメインに施行しています。
粉瘤のくりぬき法は、4ミリの小さな孔から腫瘍本体の嚢腫壁を剥離しながら引っぱり出す方法で、傷跡が小さくて目立たないのが利点です。大きなもの、男性の背中などの皮膚が厚い部位や化膿を繰り返して周囲の組織と癒着が強い症例などは、小さな切開孔からは嚢腫壁を摘除できない場合もあります。実際の手術の様子はこちらを参照してください(肩1 顔面1 肩2 顔面2)。
巻き爪の“フェノール法”は、陥入している爪を数ミリ幅で抜爪し、フェノール(消毒薬)で処理して、巻いている爪を今後生えてこないようにします。手術が終わった瞬間より痛みから解放され、歩いて帰ることができます。患者さんから一番喜ばれる手術です。抜爪だけでフェノール処理をしないと、しばらくするとまた巻き込んだ爪が生えてきて、痛みが再発します。過去に他科で手術をして、再発してしまった方もあきらめないでご相談ください。