2022年 明けましておめでとうございます。
昨秋から新型コロナウイルス感染者数が減少傾向に転じて、人の流れが回復してきました。
2020年の年末はステイホームしていた方が多く、外来診療が大混雑しましたが、2021年は予想していたほどの混雑はなく、スムーズに外来診療を終えることができました。帰省を見越して早めに受診して下さったり、11月からの年末受診の調整に協力していただいた患者さんに感謝いたします。
マスクをしながらの診察は未だ慣れず、喉に負担がかかります。息苦しいし、喉も乾くため水を飲む回数も増えます。水を飲んだ後に話し始めると、喉に残っている少量の水が絡まって声がかすれるため、咳払いが増えて、ここから頭痛を誘発します。だんだん寒くなると首・肩こりが加わり、この連鎖がひどくなります。
2つの診察室の後方に設置してある加湿器をフル稼働させ、診察前には首や肩を温熱グッズで温めるよう“温活”し始めました。
年末は名古屋では3年ぶりに雪が降って、急に寒くなりました。体調をくずす方が多く、帯状疱疹の患者さんが増えてきました。帯状疱疹後に残る神経痛も冷やさずに、温めて血流を改善すると痛みが和らぎます。“温活”が大切です。
寒くなって手洗いの水が冷たくなり、お湯を使う機会も増えてきたため、手湿疹も悪化しています。
子育て中のお母さん、美容師・理容師さん、飲食店などの水を使う仕事に携さわっている方々だけでなく、
コロナ禍になってからは、アルコール消毒を学校で頻回に行っている子供たちにも多いです。
一旦手荒れが起こると、バリア機能が修復する前に次々と刺激が加わわるので、長引きます。指先にアカギレができると、手洗いや水仕事するたびに痛くてつらいです。
アカギレは、ただ外用するだけでは、なかなか治りません。休みに集中的に行うとかなり軽快する工夫した外用方法があります。
看護師が丁寧に塗り方を指導しますので、ご相談ください。
そして昨年に引き続き、定期的に通院して下さる患者さんからメッセージをいただきました。
医療とは、日々の生活をエネルギッシュに元気に過ごしていただく手伝いをさせていただくことです。この言葉が、スタッフ一同、一番うれしいです。
また、昨年はスタッフ2名が結婚しました!
開院して5年半ですが、これで5名のスタッフの結婚が決まりました。
まきのはら皮膚科は、看護師・事務とも仲の良い、明るくて楽しいアットホームな職場です。
入職者の結婚が次々に決まるなんて、院内が幸せオーラに満ち溢れている証だと思いませんか!
コロナ禍はまだしばらく続く思います。マスク着用によるニキビや肌荒れ、過度なアルコール消毒や手洗いによる手湿疹など、新しい生活様式による皮膚症状が増えてます。
そんな患者さんの期待に応えられるようスタッフ一同ベストを尽くす所存でございますので、本年もよろしくお願いいたします。
【まきのはら皮膚科の感染対策】
定期的な換気、待合室、処置ベット、出入り口の取っ手などの消毒・清掃を行っています。暖房も入っておりますが、冬場は換気のため少し寒くなる場合もございます。
混雑時には外出可です。外出の際は、必ず受付に声をかけられますようお願いいたします。声掛けがないと、戻られたことに気づかず順番が飛ばされる場合がございますので、ご注意願います。
加湿空気清浄機が3台、次亜塩素酸噴霧器が4台、稼働しております。
【まきのはら皮膚科の診療内容】
皮膚科・アレルギー専門医としての一般皮膚科と小手術(保険診療)が主体です。
手術は、1cmまでのほくろやいぼなどの皮膚良性腫瘍、3~4cm以下の粉瘤や巻き爪を中心に行っています。粉瘤は“くりぬき法”、巻き爪は“フェノール法”をメインに施行しています。
粉瘤のくりぬき法は、4ミリの小さな孔から腫瘍本体の嚢腫壁を剥離しながら引っぱり出す方法で、傷跡が小さくて目立たないのが利点です。大きなもの、男性の背中などの皮膚が厚い部位や化膿を繰り返して周囲の組織と癒着が強い症例などは、小さな切開孔からは嚢腫壁を摘除できない場合もあります。実際の手術の様子はこちらを参照してください(肩1 顔面1 肩2 顔面2)。
巻き爪の“フェノール法”は、陥入している爪を数ミリ幅で抜爪し、フェノール(消毒薬)で処理して、巻いている爪を今後生えてこないようにします。手術が終わった瞬間より痛みから解放され、歩いて帰ることができます。患者さんから一番喜ばれる手術です。抜爪だけでフェノール処理をしないと、しばらくするとまた巻き込んだ爪が生えてきて、痛みが再発します。過去に他科で手術をして、再発してしまった方もあきらめないでご相談ください。
※当院は通常診療は予約制ではありません(午前診12:45,午後診18:15までにお越しください)。手術は月・火・金曜日13時からの予約制です。