2021年 明けましておめでとうございます。
昨年は予想もしなかった新型コロナウイルス騒動により、感染対策にも配慮せねばならず、精神的にも肉体的にもかなり辛い1年でした。
7~8時間/日以上のマスクを装着しながらの説明は、どうしても声がこもるため、やや大きな声を出さざるおえず、かなり息苦しく、だんだん酸欠状態になって、意識が遠のきます。
私は喉が弱く、年に1-2回は声が出なくなり、無声音で外来をしていました。外来中もすぐに喉がつまって声がかすれるため、頻回に咳ばらいをしなければならず、これを繰り返していると、頭痛を誘発します。午後診にもなるとガチガチに首や肩が凝り、更に追い打ちをかけるように頭が痛くなります。ひどいときは鎮痛剤を3包飲んでも治まらない日もありました。
昨年12月28日は、例年なら里帰りをするファミリーが多いので、それほどは混まないだろうと思っていましたが、ステイホームしている方が多かったようで、午前診が長引き昼食を食べることができませんでした。朝10時から、夜の7時まで、ほぼぶっ通しで外来をしたのは初めてでしたが、スタッフが機転を利かして対応してくれました。昨年は良き人材に恵まれました。診療が終わって疲れ果ててもカルテチェックがまるまる残っており、その日も鎮痛剤を3包飲みながら、やり通しました。
翌日の2020年外来最終日は、休診の医療機関が多いため例年通り初診が多く、前日の影響もあってヘトヘトになりましたが、定期的に通院して下さる患者さんからお菓子を頂きました。
するとそこから、きれいなお姫様が現れ…..
裏にはこんなメッセージが…..
年内最終外来日に、シンプルで一番うれしい言葉をいただきました。スタッフ一同、この一年間の辛かったことや苦しかったことが報われた思いがしました。
コロナ禍でも来院して下さる患者さんがいる限り、期待に応えられるようスタッフ一同ベストを尽くす所存でございますので、本年もよろしくお願いいたします。
【まきのはら皮膚科の感染対策】
定期的な換気、待合室、処置ベット、出入り口の取っ手などの消毒・清掃を行っています。暖房も入っておりますが、冬場は換気のため少し寒くなる場合もございます。
混雑時には外出可です。外出の際は、必ず受付に声をかけられますようお願いいたします。声掛けがないと、戻られたことに気づかず順番が飛ばされる場合がございますので、ご注意願います。
加湿空気清浄機が3台、次亜塩素酸噴霧器が4台、稼働しております。
【まきのはら皮膚科の診療内容】
皮膚科・アレルギー専門医としての一般皮膚科と小手術(保険診療)が主体です。
手術は、1cmまでのほくろやいぼなどの皮膚良性腫瘍、3~4cm以下の粉瘤や巻き爪を中心に行っています。粉瘤は“くりぬき法”、巻き爪は“フェノール法”をメインに施行しています。
粉瘤のくりぬき法は、4ミリの小さな孔から腫瘍本体の嚢腫壁を剥離しながら引っぱり出す方法で、傷跡が小さくて目立たないのが利点です。大きなもの、男性の背中などの皮膚が厚い部位や化膿を繰り返して周囲の組織と癒着が強い症例などは、小さな切開孔からは嚢腫壁を摘除できない場合もあります。実際の手術の様子はこちらを参照してください(肩1 顔面1 肩2 顔面2)。
巻き爪の“フェノール法”は、陥入している爪を数ミリ幅で抜爪し、フェノール(消毒薬)で処理して、巻いている爪を今後生えてこないようにします。手術が終わった瞬間より痛みから解放され、歩いて帰ることができます。患者さんから一番喜ばれる手術です。抜爪だけでフェノール処理をしないと、しばらくするとまた巻き込んだ爪が生えてきて、痛みが再発します。過去に他科で手術をして、再発してしまった方もあきらめないでご相談ください。
※当院は通常診療は予約制ではありません。手術は月・火・金曜日13時からの予約制です。