診療ブログ



2017年1月11日 お知らせ診療録

2016年11月に行った手術実績です。

まきのはら皮膚科は、イボ、ほくろ、粉瘤、巻き爪などの手術も手掛けている数少ない皮膚科クリニックです。

11月は巻き爪(陥入爪)の手術(フェノール法)がグンと増えました(手術実績 7月度 8月度 9月度 10月度は各月をクリック)。

フェノール法は手術が終わった直後から食い込んでいた爪の痛みから解放され、歩いて帰宅もできます。すぐに効果が実感できるため、患者さんから一番喜ばれる手術です。

以前に整形外科や外科で巻き爪の手術を受けたけど、再発したという患者さんによく出会います。単に爪を抜くだけでは、しばらくしたら、また以前と同じように食い込んだ爪が生えてきてしまいます。まきのはら皮膚科では、抜いた部分の爪が二度と生えてこないように、フェノール(消毒薬)で爪母細胞を処理しています。

過去に手術を受けて再発した、または抗生剤などで保存的に経過を見ているけど感染を繰り返して困っている方は、お気軽に相談にいらして下さい。

くりぬき法で行った粉瘤の手術4例を過去のブログにアップしましたので、ご覧ください(肩1 顔面1 肩2 顔面2)。

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母斑(ほくろ)       5件

脂漏性角化症(老人性いぼ)  8件

粉瘤            7件 (くりぬき法で摘出)

皮膚線維腫         1件

神経線維腫         1件

部分生検          2件

陥入爪(巻き爪)      8件 (フェノール法

手術は、原則月・火・金の13~14時(予約制)ですが、外来の混み具合によってはその日に可能な場合もあります。

当日手術希望の方は、現在は平日のお昼頃が狙い目です!



2016年12月31日 診療録

今年は“クリニック開業”という人生の節目の年となりました。

江南厚生病院を退職して、まだ半年もたっていないのに、もうずいぶん昔のことのように感じています。

一からの開院準備はあまりにも多くのことを決めなくてはならず、混乱を極めました。カーテンが設置され、待合室のソファーが搬入され、クリニックの形がおおむね整ったのが、内覧会の二日前という状態でした。

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スタッフ研修も予定通りには進まず、処置室用にパソコンを1台追加することとなり、開院日も1週間ずらすことにしました。すでに刷り上がっていた新聞広告代は丸々無駄になり、開院ハガキを出してあった医局の先輩からも“開院日が延期されるなんて聞いたことがない”と言われましたが、医師が出した処置内容が正確に看護師に伝わるよう、患者さんに迷惑が掛からぬよう万全を期す方が大切と判断しました。

内覧会当日は、うだる様な暑さだったにもかかわらず、約300名の方に来院していただけました。地域の住民の皆様、久しぶりに医局の先輩・後輩や友人に会うことができ、盛況な内覧会となりました。

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その後1週間しっかり研修を行い、7月11日についにオープンとなりました。初日から大きな混乱も起きることなく、約50名の患者さんの診療を終えることができました。

年内には実人数で2000名を優に超える患者さんに来院していただけました。皮膚科クリニックで手術に対応している施設は非常に少なく、HPをご覧になり、遠方より粉瘤のくりぬき法(肩1 顔面1 肩2 顔面2)や巻き爪の手術(フェノール法)を希望される方も多くなり、手術件数も増加してきました。

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今年は秋が短く、12月に入ってからは乾燥肌の子供や手荒れで悩む女性の患者さんが増えました。1-2月はさらに冷えるため、手のあかぎれが悪化する季節です。軟膏の選択と塗り方の工夫でかなり改善させることができますので、お悩みの方はお気軽に相談に来てください。

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2017年度も皮膚科・アレルギー専門医(他にもリウマチ専門医、抗加齢医学会専門医)として、質の高い専門科診療を通じて地域医療に貢献してゆく所存です。

新年は1月4日より診療開始いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 



2016年12月28日 お知らせ

7月に開院以来、多くの患者様にご来院いただき感謝しております。

2016年12月29日~2017年1月3日まで休診とさせていただきます。

2017年1月4日より通常通り診療開始いたします。

2017年度もスタッフ一同、質の高い皮膚科診療を通じて、地域医療に貢献していきたいと思っています。

新年も宜しくお願い致します。

 



2016年12月7日 診療録

2016年7月11日にオープンして、9月6日に1000人を越え、本日2000人(延べ人数ではなく、実人数)を超えることができました。

多くの患者さんの皮膚トラブルを解消するお手伝いができたことを、本当に有り難く思います。

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先週、オープニングの日一番最初に来ていたけど、近隣で時間をつぶしをしていたら2番目になってしまった女児(詳しくはこちら)がお母さんとともに来院され、診察室でその時の話に花が咲きました。本人はお母さんの提案で少し離れたことを覚えていて、「今でも悔しい…」と笑っていました。

秋~冬となり、空気が乾燥してくるとともに、皮膚も乾燥によるトラブルが急増してきました。

 

手荒れ(主婦湿疹 詳細はこちら)もあかぎれが増えてきました。手荒れには炎症を抑える塗り薬の他に保湿剤も処方しますが、一工夫するとひび割れやガサツキがとても早く治ります。ベテランの看護師が軟膏の塗り方を丁寧に説明しますので、お気軽にご相談ください。

美容系の注射メニュー(詳細はこちら)を希望される方も増えてきました。

いわゆる“にんにく注射”をはじめ、プラセンタ(ヒト胎盤エキス)、にきび、美白・美容、疲労回復、体質改善・肝臓保護、肩こり・腰痛(筋肉痛)・眼精疲労改善やダイエット注射・点滴メニューを取り揃えています。飲み薬より、血中にダイレクトに成分を注入する注射の方が効果が高いです。

特にプラセン(詳細はこちらの注射は、女性に人気があり、リピーターになる方が続出です。

これからも皮膚科診療を通じて、地域の皆様に貢献できるクリニックとなれるよう、スタッフ一同努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。



2016年11月15日 お知らせ診療録

2016年10月に行った手術実績です。

まきのはら皮膚科は、イボ、ほくろ、粉瘤、巻き爪などの手術も手掛けている数少ない皮膚科クリニックです。

手術件数が毎月増えてきました。(手術実績 7月度 8月度 9月度は各月をクリック)

今月は超高齢者の血管腫の手術を行いました。皮膚はペラペラに薄くて、局所麻酔を打っただけで内出血が起きるほど血管も脆くなっていました。抜糸は少し遅らせて、予定通りに傷は閉じ、一安心でした。

くりぬき法で行った粉瘤の手術のうち、4例を過去のブログにアップしましたので、ご覧ください(肩1 顔面1 肩2 顔面2)。

 

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母斑(ほくろ)        13件

脂漏性角化症(老人性いぼ)  10件

粉瘤             10件 (くりぬき法で摘出)

軟性線維腫          3件

血管腫            1件

その他皮膚良性腫瘍      4件

(脂腺過形成、悪性リンパ腫、疣贅、毛孔腫)

有棘細胞癌          1件   (部分生検)

陥入爪(巻き爪)        1件 (フェノール法

 

手術は、原則月・火・金の13~14時(予約制)ですが、外来の混み具合によってはその日に可能な場合もあります。

当日手術希望の方は、現在は平日のお昼頃が狙い目です!



2016年11月9日 診療録

2016年9月28日のブログ(詳細はこちら)で、4か月かゆかったけど、外用変更したところ4日で改善した症例を紹介しました。

先のブログでは臨床写真をお見せできなかったので、今回は似たような症例を実際の皮疹を見せながら紹介いたします。

約4か月前から他院(皮膚科ではない)で、ステロイド外用剤を処方されて塗っているが、一向に退かないとのことで来院されました。

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この皮疹を皮膚科医が診れば、一発で“カビ”(体の水虫)とわかります。皮疹をこすって顕微鏡で検査したところ、案の定“水虫”でした。

今までの外用薬を中止してもらい、水虫の塗り薬に変更しました。湿疹に水虫の薬を塗っても効かないだけですが、水虫に湿疹の薬をつけるとこの症例のように範囲が拡がり、悪化します。

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1週間後の状態です。あれだけひどかった紅味が、すっかり退いています!

今回の症例は最初は湿疹で、夏場の暑い時期に蒸れて、後からカビが発生してしまったのかも知れません。こういう場合でも皮膚科専門医なら、皮疹の経過でカビの発生を疑い、実際に顕微鏡で検査して判断できますが、鏡顕のトレーニングを受けていない他科では診断があやふやになります。

HPにも記載しました(詳細はこちら)が、医師の中で皮膚科医が占める割合は数%で、皮膚病の大多数は他科の医師が診察してくれています。これは医師数からして致し方ないことですが、皮膚科専門クリニック以外で皮膚病の薬をもらっていて改善しない場合は、一度皮膚科専門医のチェックを受けることをお薦めします。

まきのはら皮膚科では、皮膚科専門医(他にアレルギー専門医、リウマチ専門医、抗加齢医学専門医を併せ持つ)が責任をもって診療にあたっています。



2016年10月29日 診療録

以前ブログに粉瘤のくりぬき法の記事を3つ掲載しました(肩1 顔面1 肩2)。

今回はHPを見て来院された、耳前部の粉瘤のくりぬき法を紹介します。

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耳前部に小指頭大の皮下結節があります。粉瘤と推測して、いつものように4ミリ孔を開けると、

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中にたまった粥状物(垢)と一緒に腫瘍本体である袋(嚢腫壁)の大部分も排出されてきました。

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嚢腫壁を全て摘出できました。これを葉状に切除すると、大きな傷跡になりますが、くりぬき法だと傷跡も小さく目立ちません。

今回の症例は、圧迫だけで袋の大部分が押し出されたたため、出血もほとんどなく、非常にスムースに10分もかからずに終了しました。

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術後1週間後です。すでに術創は上皮化しています。

しかし全ての粉瘤が、くりぬき法で摘出できるわけではありません。感染を繰り返しているものや部位・大きさによっては、単純切除が適していることもあります。

くりぬき法で袋が取り出せなくても、内容物は押し出せて凹ますことはできるし、化膿している場合は排膿して洗浄することで炎症を早く引かせることができます。

皮下のしこりで、たまに押したりすると粥状物がでてきたり、くさい臭いがする場合は粉瘤の可能性が高いです。

気になる方は、ぜひ相談にいらしてください。

 

現在、まきのはら皮膚科ではスタッフ募集中です!ご応募お待ちしております。

☆ 医療事務 (常勤/パート 午前・午後)

経験者 資格取得者 優遇します

☆ 看護師 (パート 午前・午後 午後診可能な方を優遇)

他科の経験しかない方でも可

☆ 看護助手 (パート 午後)

資格不問

詳細はこちらをご覧ください。

 

 



2016年10月18日 診療録

9月21日のブログ(詳細はこちら)で紹介したギラファノコギリクワガタをプレゼントした子供さんが、わざわざお礼の絵手紙を持って、家族全員で来院されました。

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パパとママのサポートを受けながら、約束通りかんばって世話しているようです。

近所の友達にワンペアはプレゼントしたとのこと。一緒に育てる仲間ができると、話もはずみ、知識も増えてさらに飼育が楽しくなるね。

目の前の成虫がその形となるまで、どれだけの長い年月がかかったのか、産卵させて、幼虫を育ててみると実感できるよ。

米粒くらいの卵から、1センチにも満たない初齢幼虫が生まれ、少しずつ少しずつ大きくなり、蛹室を作ってサナギになり、サナギから無事に羽化して成虫になる成長過程を自分の目で見てほしいな。イモ虫みたいな幼虫から琥珀色した美しいサナギに脱皮し、サナギのカラを破り、羽化したての真っ白な状態からだんだん黒くなってゆく姿を実際に見ると感動します。

生命の不思議さ、美しさ、そしてはかなさを体験してみてくださいね!



2016年10月17日 診療録

9月度の手術実績をUPしました(詳細はこちら)。

本日も朝一で、10年前からある粉瘤を切除希望の患者さんが来院されました。

肩の粉瘤の手術は2016年10月3日の記事でも紹介しましたが(詳しくはこちら 顔面はこちら)、今回は“くりぬき法”の手術中の写真をお見せしながら紹介いたします。

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肩の約4cmの粉瘤です。真ん中に小さな黒点(へそ)があり、そこに4ミリの円形メスで孔を開けます。

いつものように臭い粥状の内容物(垢)を押し出した後、孔の縁から袋(嚢腫壁)の端をつかんで、周りの組織から剥離していきます。

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袋がだんだん剝がれてきて、そろそろ腫瘍の底部です。

無事に袋(嚢腫壁)を、すべて摘出できました。袋を取りきらないと、再発してしまいます。

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手術時間は10分もかかっていません。術創は4ミリの小孔ですみ、出血もほとんどありませんでした。

 

くりぬき法は傷跡も小さく、患者さんにとっては手術後の処置も簡単で負担の少ない手術法ですが、意外に得意な皮膚科医は少ないです。

他院で“くりぬき法”を断られた方も、お気軽に相談にいらしてください。



2016年10月14日 診療録

9月度の手術実績をUPしました(詳細はこちら)。ほくろやイボよりも、粉瘤の手術が多くなりました。

以前紹介した肩の粉瘤(詳しくはこちら)に続き、今回は顔面の粉瘤の“くりぬき法”の紹介です。

いつもお世話になっている業者さんが、頬の粉瘤を取ってほしいとのことで、朝一番で来院されました。

4-5年前から少しずつ拡大してきており、以前大垣の外科クリニックを受診したけれど、そこでは手術を断られたとのことでした。

感染もなく、何とかくりぬき法で取れそうな触感(これは経験上の勘です)。ちょうど手術枠が空いていたので、お昼過ぎに出直していただくことにして、当日手術することにしました。

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表面から出っ張っている部分は2~3cmほどでしたが、その周りの皮下にも触れ、全体では5cmほどでした。頬にこれだけの皮下腫瘤があると目立ちます。

局所麻酔をして、4ミリの孔を開け白色内容物(垢)を押し出していると、局所麻酔で袋と組織の間がうまく剥がれたのか、粉瘤の本体である袋(嚢腫壁)の大部分も一緒に出てきました。

 

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これは残っていた袋の残骸です。

予想していたよりも短い時間で終わり、顔面にもかかわらず、出血もほとんどありませんでした。

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約5cmあった皮下腫瘤を4ミリの孔から引っ張り出せました。これを葉状(紡錘形)に切っていたら、頬に大きなキズが残ってしまいます。

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約2週間後の傷跡です。

小さな傷跡ですむことは、“くりぬき法”の最大の利点です。

 

くりぬき法は傷跡も小さく、患者さんにとっては手術後の処置も簡単で負担の少ない手術法ですが、意外に得意な皮膚科医は少ないです。

他院で“くりぬき法”を断られた方も、お気軽に相談にいらしてください。


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