2016年をふり返って
今年は“クリニック開業”という人生の節目の年となりました。
江南厚生病院を退職して、まだ半年もたっていないのに、もうずいぶん昔のことのように感じています。
一からの開院準備はあまりにも多くのことを決めなくてはならず、混乱を極めました。カーテンが設置され、待合室のソファーが搬入され、クリニックの形がおおむね整ったのが、内覧会の二日前という状態でした。
スタッフ研修も予定通りには進まず、処置室用にパソコンを1台追加することとなり、開院日も1週間ずらすことにしました。すでに刷り上がっていた新聞広告代は丸々無駄になり、開院ハガキを出してあった医局の先輩からも“開院日が延期されるなんて聞いたことがない”と言われましたが、医師が出した処置内容が正確に看護師に伝わるよう、患者さんに迷惑が掛からぬよう万全を期す方が大切と判断しました。
内覧会当日は、うだる様な暑さだったにもかかわらず、約300名の方に来院していただけました。地域の住民の皆様、久しぶりに医局の先輩・後輩や友人に会うことができ、盛況な内覧会となりました。
その後1週間しっかり研修を行い、7月11日についにオープンとなりました。初日から大きな混乱も起きることなく、約50名の患者さんの診療を終えることができました。
年内には実人数で2000名を優に超える患者さんに来院していただけました。皮膚科クリニックで手術に対応している施設は非常に少なく、HPをご覧になり、遠方より粉瘤のくりぬき法(肩1 顔面1 肩2 顔面2)や巻き爪の手術(フェノール法)を希望される方も多くなり、手術件数も増加してきました。
今年は秋が短く、12月に入ってからは乾燥肌の子供や手荒れで悩む女性の患者さんが増えました。1-2月はさらに冷えるため、手のあかぎれが悪化する季節です。軟膏の選択と塗り方の工夫でかなり改善させることができますので、お悩みの方はお気軽に相談に来てください。
2017年度も皮膚科・アレルギー専門医(他にもリウマチ専門医、抗加齢医学会専門医)として、質の高い専門科診療を通じて地域医療に貢献してゆく所存です。
新年は1月4日より診療開始いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。