9月度の手術実績をUPしました(詳細はこちら)。
本日も朝一で、10年前からある粉瘤を切除希望の患者さんが来院されました。
肩の粉瘤の手術は2016年10月3日の記事でも紹介しましたが(詳しくはこちら 顔面はこちら)、今回は“くりぬき法”の手術中の写真をお見せしながら紹介いたします。
肩の約4cmの粉瘤です。真ん中に小さな黒点(へそ)があり、そこに4ミリの円形メスで孔を開けます。
いつものように臭い粥状の内容物(垢)を押し出した後、孔の縁から袋(嚢腫壁)の端をつかんで、周りの組織から剥離していきます。
袋がだんだん剝がれてきて、そろそろ腫瘍の底部です。
無事に袋(嚢腫壁)を、すべて摘出できました。袋を取りきらないと、再発してしまいます。
手術時間は10分もかかっていません。術創は4ミリの小孔ですみ、出血もほとんどありませんでした。
くりぬき法は傷跡も小さく、患者さんにとっては手術後の処置も簡単で負担の少ない手術法ですが、意外に得意な皮膚科医は少ないです。
他院で“くりぬき法”を断られた方も、お気軽に相談にいらしてください。