手荒れ
2016年9月30日
まきのはら皮膚科で、疾患数ベスト3に入るのが “手荒れ(主婦湿疹)” です。子育てをがんばっているお母さま方が多い地域です。
先日みえた患者さんも典型的な手湿疹だったので、塗り薬の説明をしていると、心配そうな顔をしています。
理由を訊くと、
「全部前医で処方してもらっていたことのある塗り薬で、それらで効かないからここに来た」
効くはずの薬なので塗り方を尋ねると、少しずれています。塗り方の工夫を再度説明して、内容は同じだけど形状がすこし違った塗り薬を処方しましたが、まだ半信半疑でした。
1週間後に再診していただくと、
「毎朝どんどん良くなってきたので、自信をもって処置ができた。3年間もいろいろな病院を転々としてきたけど、こんなことは初めてでした」
明るい表情で話してくれました。
料理も食材は同じでも、料理人の火加減、ゆで加減、ほんの少しのスパイスの手加減で、美味しくも、まずくもなります。
保険診療で使用できる薬は、全国どこでも同じです。たとえ同じ薬でも、塗り方を一工夫するだけで効果が大きく変わることがあります。
物事は、一ひねりすると改善するけど、二ひねりもするとうまくいかないことが多いように感じます。ここら辺のさじ加減が難しいですね。
手荒れでお悩みの方は、お気軽にご相談ください(手湿疹の詳しい説明はこちら)。