2017年1月度 手術実績

2017年2月22日

2017年1月に行った手術実績です。

まきのはら皮膚科は、イボ、ほくろ、粉瘤、巻き爪などの手術も手掛けている数少ない皮膚科クリニックです。

過去の手術実績はこちらをご覧ください (手術実績 2016年 7月度 8月度 9月度 10月度 11月度 12月度 各月をクリック)。

最近ではブログにアップした過去のくりぬき法で行った粉瘤の手術記事(肩1 顔面1 肩2 顔面2)を見て、遠方より受診される方が増えてきました。嬉しいことです。

1月は皮膚生検にて、悪性リンパ腫が見つかりました。

重度の慢性湿疹・結節性痒疹で受診されていた患者さんでした。かなりひどかった湿疹・痒疹病変は、患者さんも驚くほど軟膏療法で良くなってきていた矢先に、下顎にしこりが出てきたと再診されました。耳鼻科で細胞を採取して検査し、悪性ではないとの結果でしたが、かかりつけの皮膚科受診も薦められたそうです。

通常部分生検は、診療時間内に行っていますが、触診で大きさと硬さからすぐに“悪性リンパ腫”を疑ったため、手術枠を使ってじっくり生検に望むことにしました。皮下の深い部分に腫瘍が存在していると、普通に皮膚表面から試料を採取しても、腫瘍に届かない可能性があるからです。今回も腫瘍が少し深い位置にあることが推測できたため、皮膚を少し切開して腫瘍を肉眼的に確認後、確実に腫瘍より切片を採取しました。

皮膚生検により診断がついたため、すぐに総合病院に紹介しました。紹介してからも、経過が気がかりだったのですが、先日再診され、検査が一通り終了して、もうすぐ治療が始まるとのことでした。

開院してまだ半年ですが、悪性リンパ腫が見つかったのはこれで2件目です(手術実績 10月度参照)。

最初の患者さんも、慢性湿疹としてしばらくフォローしていましたが、今一つ治りが悪いので、念のために生検して発見できました。

長年アトピー性皮膚炎や慢性湿疹として治療されている患者さんの中には、こうした悪性疾患が紛れ込んでいる可能性があります。専門医でも見分けるのは相当難しい場合が多いですが、皮膚科専門医はこうした懸念を念頭に置いて日々診療しています。

長年他科で慢性皮膚病を治療されていて、治りが悪い方は一度皮膚科専門医のチェックを受けることをお薦めします。

まきのはら皮膚科では、皮膚科・アレルギー専門医(他にもリウマチ専門医、抗加齢医学会専門医)として、質の高い専門科診療を心がけています。

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母斑(ほくろ)       6件

脂漏性角化症(老人性いぼ)  4件

粉瘤            8件 (くりぬき法で摘出)

皮膚線維腫         1件

脂肪腫           1件

毛細血管拡張性肉芽腫    2件

若年性黄色肉芽腫      1件

その他(皮膚良性腫瘍)   3件

部分生検(悪性リンパ腫)  1件

陥入爪(巻き爪)      1件 (フェノール法

手術は、原則月・火・金の13~14時(予約制)ですが、外来の混み具合によってはその日に可能な場合もあります。

当日手術希望の方は、現在は平日のお昼頃が狙い目です!

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まきのはら皮膚科は名東区の皮膚科専門医です。

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