2016年12月に行った手術実績です。
まきのはら皮膚科は、イボ、ほくろ、粉瘤、巻き爪などの手術も手掛けている数少ない皮膚科クリニックです。
12月は、年越しは痛み無しで迎えたいという巻き爪(陥入爪)(フェノール法)の患者さんや、年末までに前から気になっていた粉瘤を取りたいという患者さんが多く来院されました(手術実績 7月度 8月度 9月度 10月度 11月度は各月をクリック)。
夏から保存的に様子をみていた、以前に他院で抜爪術を受けたけど、再発してきた患者さんの巻き爪の再手術(フェノール法)を冬休みになってようやく行えました。
フェノール法は単純な術式ですが、押さえるべきポイントがいくつかあり、熟練が必要です。
フェノールで処理をされたよう?ですが、抜爪した2か所とも新たな爪が再発していました。フェノール処理をされていたのか疑問ですが、もしされていたのなら、①フェノール処理の時間が不十分だった ②根元から抜爪できておらず、爪が残った状態でフェノールを圧抵した、などの原因が考えられます。
①はやりすぎると、無用な箇所までフェノールで腐食させてしまうし、短すぎると効果不十分で再発してしまいます。私は経験的に、念のため教科書よりやや長めに処理しています。
②はしっかり根元から抜爪できているか、丁寧に確認せねばなりません。薄い爪は途中でちぎれてしまったり、分厚い爪は根元まで切除しにくい場合があります。私は拡大鏡を使用して、根元から抜爪できたか、納得いくまでチェックしています。
また、他院で治るまで4か月ほどかかると言われて、長期間抗生剤を飲んでいた患者さんも手術しました。お手上げになり、そろそろ総合病院に紹介して手術をという話が出て、患者さんがネットで検索されて当院を受診されました。ひどく食い込んでいる場合は、感染を繰り返すたびに痛みが再燃し、毎日歩くのが苦痛になるので、手術をした方が早く痛みから解放されます。
フェノール法は、手術が終わった直後から食い込んでいた爪の痛みから解放され、歩いて帰宅できます。すぐに効果が実感できるため、患者さんから一番喜ばれる手術です。
過去に手術を受けて再発した、または抗生剤などで保存的に経過を見ているけど感染を繰り返して困っている方は、お気軽に相談にいらして下さい。
しかしながら、まきのはら皮膚科ではすべての巻き爪に手術を薦めているわけではなく、爪が伸びると症状が軽快しそうな場合は、保存的にアンカーテーピングなどの指導もしています。
くりぬき法で行った粉瘤の手術4例を過去のブログにアップしてありますので、ご覧ください(肩1 顔面1 肩2 顔面2)。
小学生時代にお世話になったピアノの先生より“お年賀”の胡蝶蘭を贈っていただきました。有難うございました!
母斑(ほくろ) 8件
脂漏性角化症(老人性いぼ) 3件
粉瘤 6件 (くりぬき法で摘出)
神経線維腫 1件
部分生検 1件
陥入爪(巻き爪) 6件 (フェノール法)
手術は、原則月・火・金の13~14時(予約制)ですが、外来の混み具合によってはその日に可能な場合もあります。
当日手術希望の方は、現在は平日のお昼頃が狙い目です!