花束

現勤務病院は第１・３土曜日は午前外来があり、本日は私にとって最後の土曜日診察となりました。

普段は平日に診察に来られている患者さんが、めずらしく土曜日に受診されたので、

「休日に来るなんてめずらしいね、何かあったの？」

「来週予定があって、もしかしたら来れないかもしれないので、思い立って今日最後のご挨拶に来ました。長い間ありがとうございました….」

と花束を持ってきてくださいました。

男性ではあまり頂くことのない花束ですが、なかなか嬉しいもので、帰宅後さっそく記念撮影しました。生花は枯れてしまいますが、こうして写真に残しておけば永遠に枯れませんし、写真を見るたびに頂いた時の感謝の気持ちも甦ります。

わざわざ貴重な休日に持ってきて下さり、本当に有難うございました。

また前病院の時代から、１０年以上にわたって受診されてきた患者さんとも、寂しいかな、本日が最後の診察となってしまいました。彼は少し前まで転勤で九州に赴任されていましたが、毎月定期的にきちんと受診されていました。いくら実家がこちらにあるとはいえ、わざわざ前日に九州から新幹線で戻ってきて、休日の半分をつぶして受診し続けるのは大変だったと思います。昨年から関西圏に転勤となり、九州よりは近くなったとはいえ、定期的に通院するには十分遠方です。

わざわざ遠方から受診しに帰ってきてくれる彼の顔を見るたびに、こちらもそれに答えるべく最良の診療内容を真剣に考えました。その甲斐あって、症状的には落ち着いた状態で近医へ紹介することができました。

開院当初から勤務して、もうすぐまる８年になる現勤務先での外来診療も、残すところあと４回になってしまいました。今まで多くの患者さんから学ばせていただいたことに心から感謝するとともに、残りの診療を悔いのないようにしたいと、決意を新たにした１日でした。

 

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