腫瘍の種類によっては、まず病理診断してから、治療方針を決めます。
小さな腫瘍は、円形のメスで切除します。その後は縫わずに傷が自然にふさがるのを待ったり、表皮のみ数針縫います。
大きな腫瘍は、通常のメスで切除して、真皮と表皮を段差なく二重に縫合して、極力傷跡が目立たないように配慮しています。
皮膚科医として、皮膚縫合は他科と比べてきわめて慎重に、細かく、こだわって行っています。
切除ラインのデザイン・切除・止血・縫合は皮膚外科の基本にして、最も重要な技術で、十分な経験が必要です。
私の学術発表・論文(学術活動)は、皮膚がんも含めて皮膚腫瘍の題材が多数あります。私が科長を務めていた市中病院では、手術件数は高度な手術も含めて、多い年では900件を超えていました。